天国までの百マイル 浅田次郎 著


最高の愛を日々プレゼントして下さい。

皆様こんばんは。
せっかくの文化の日が土曜日で少し残念な気持ちもありますが、
土日と二連休とれている事に感謝しております。アラサーです。
さて、今回読んだ本をご紹介致します。
浅田次郎さんが2000年11月に刊行されました
「天国までの百マイル」

 

読了後の感想は、
「家族や妻、恋人、子どもそして友人に持っている愛をどんどん注ぎたくなるような本」でした。
皆様は無尽蔵の愛を誰かに注いでいますか?相手がくれないから注がない、そんなのではだめです。
たまには自分の持てる愛を注ぎまくって下さい。この本を読んでそんな風に思います。
私は営業マンなので、家族の他にお客様にも愛を注ぎたいと思います。←かっこつけるな。
それでは早速、
簡単に内容をご紹介致します。
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主人公の城所安男(きどころやすお)は現在、友人の会社でサラリーマンとして働いている40歳
、手取り30万(結構よくない?)の独身だ。
しかしこの安男、2年以上前は、城所不動産の社長で運転手付きのベンツに乗り会社を運営していた。しかし、不景気の煽りを受け破産し、妻と双子の兄弟と一緒に暮らしていたが、離婚した。
そして安男は4人兄弟の末っ子だ。
長兄:商社マン
次兄:医者(最近クリニックを開業した)
姉:銀行の支店長の妻
安男:サラリーマン
安男以外の兄弟は全員、幸せな家庭を築いているが、安男の会社が破産する際、全く相手にしてくれなかった。
現在、安男も手取りは30万あるが、丸々ごそっと養育費で全て消えてしまうのだ。
そんな金の無い安男に2週間前に「母親が入院してます。」と病院から連絡が来ていた。
母は心臓の病気で年に数回入退院を繰り返している。
少し慣れてしまっていた安男はお見舞いを後回しにしていた。
安男が母に会うと、昔通り元気に明るく振舞ってくれるも、かなりやせ細っており、病院につくと医者から、危険な状態と言われた。
母は城所不動産の破産時にはありったけの金をくれた。そして今も安男の事を気にかけてくれている。
安男は病院を帰った後、兄弟3人に病院に来るように連絡を取った。
数日後、久しぶりに兄弟4人が全員顔を合わせ、心臓手術の名医 春名教授より話を受けた。
春名教授「私にオペは出来ません。しかし、百マイル(160km)離れた鴨浦町の病院にいる曽我先生なら手術は可能です。」
安男は鴨浦町で手術を受けさせたい、その他の兄弟は危険な移動はやめて、このまま病院で過ごしてもらいたい、と意見が分かれたが、その後、
「必要な金は出すから安男が決めろ」となった。
安男は手術を受けるように母を何度も説得した。
安男「一生に一度のお願いです。鴨浦というところに行って、手術して下さい。」

母「おまえの一生に一度は聞きあきた。ここでじっと待っている方がいい。」
安男「頼むよ。おかあちゃん。俺、どんなことでもするから。心臓をあげるわけにはいかないけ
ど、血でも肝臓でも、お母ちゃんに返せるものはみんな返すから。」

その後色々やりとりがあり、、、

母「一生に一度のお願い、もういっぺんだけ聞いてあげてもいいよ。その代わり条件がある。」

安男「何?なんでも言ってくれ。」
母「おかあちゃん、たぶん死ぬだろうけど、息が上がるときはこうして手を握っていてくれるかい?」

安男「わかった。約束する。」
そして、鴨浦まで百マイル移動することが決定した。しかし、意地っ張りな安男は、救急車も使わず、兄弟達のお金の援助も断った。一人で何とかするつもりだ。
そして、藤本という医者が母の心臓が百マイル耐えられるように準備してくれた。
会社の使っていないワゴン車に母が横になれるように布団を敷き、そしていざ出発する。。

長くなってしまうので、今回はここまでに致します。
次回は
皆様もたくさん愛を注ぎたくなるような本のご紹介を致します。

ありがとうございました。